HIDの装着(マジェスティ)
はじめに
マジェスティ(4D9/SG20J)のLo側ライトをHID化しました。
HIDシステムはまずは試用感覚でオークションで安めのを買いました。送料込みで\10,000-でした。本当に安いですね。
マジェスティに標準で付いているLo側のハロゲンランプのスペックは以下の通りです。
- 形式:H11
- 電力:55w
- 電圧:12v
元々07マジェスティは高電力のバルブを標準で付けているので、買うときの注意点としては形式がH11で2つついていればいいと思います。
また、バラストの設置場所に悩まないために、イグナイターとコントローラーが一体になっているタイプが良いと思います。もちろんバラスト部分は完全防水の物を選びましょう。
このエントリーを参考にして発生したいかなる事故・損害について当方は一切関知しません。完全に自己責任で作業を行ってください。
接続形態
HIDの接続方法には大きく二つのやり方があるようです。
- 元のバルブのカプラに直に接続
通常バルブへの給電はメインスイッチを入れ、エンジン始動後に行われますので、単純にそこから12Vの電力を使って発光させます。 - 給電はバッテリーから取り、ON/OFFはリレーを使う
リレースイッチを使い、バッテリーに直付けしたHIDのON/OFF制御をバルブのカプラの給電をトリガとして発光させます。
通常は2の方法が最も安定動作が期待できるみたいですが、この場合フロントカウル内からシート下のバッテリーまでプラス・マイナスの線を4本通す必要がありそうです。
マジェスティの前半分のカウル全てを外すのはいかにも大変そうですので、今回は簡単そうな1の方法で行いました。バッテリーが弱くなってくるとライトが点灯しない等の問題がありそうですが、先にも書いたとおり通常はエンジン始動後にバルブへの給電が始まるため、多分問題ないかなと思います。
動作確認
まずは商品が届いたら欠品検査を行った後に、初期不良の確認を行います。まずは部屋で余っていたバイク用バッテリーを充電して12V給電出来ることを確認の上、仮接続して動作確認を行います。
【パッケージ写真】
オークションで入札前に一切質問をしなかったので内容物やコネクタ形状が不明だったのですが、開けてみると12Vの給電は平形端子。また、リレースイッチのケーブルは別途必要に応じて追加で買うみたいでした。
【非常にシンプルな構成】
説明書は怪しい日本語でしたが、特にお世話になることはなく、サクサクと配線して点灯確認。その後バルブのケースを外して一灯ずつ「焼き」を入れました。1〜2分点灯させれば大丈夫でしょう。
【写真ではそうでも無いけどかなりまぶしい】
点灯直後はバラストから作動音がしましたが、暫く点灯していると無音にはなりませんが静かになりました。また、給電直後に点灯しました。
事前準備(室内にて)
これといって無いのですが、部屋にグルーガンがあったので、バルブ側の防水性向上のため(気休めですが)、ケーブルの根本を少しふさぎました。
効果があるのかは微妙。他の人のHID装着記録を見ても、こんな事をしている人はいません。
【仕上がりも・・・微妙】
この後ビニールテープでぐるぐる巻きにしました。
スクリーン取り外し
まずはスクリーンを外します。4つのプラスティックネジを外すのですがナメやすいためドライバーは大きさの合っているものを使ってゆっくりと外します。
【ナメないようにね】
フロントパネルの取り外し
フロントパネルはパネルの真下。若干裏側に2本留まっていますので外します。その後はパネル上部のツメに気をつけながら手前に引いて外します。
【矢印あたりにネジがあります】
フロントカバーの取り外し
フロントボックスの上部に平らな面があり、私の場合左側にはイモビライザーが装着されているので、右側のボックスの上部分にバラストを2つ設置します。
パネルを外すには、フロントボックスを開けて上部のネジ2本を取り外し、パネルを後方に引くようにずらして外します。
【この部分のネジは黒ですね】
【いいカンジのスペースです】
えっと、本当はライト部分とアッパーカウルも外した方が作業効率が良いと思います。しかしながら今の私にはアッパーカウルを外すスキルが無いため、この状態で配線を行います。
バルブの交換
バルブは真下から手を突っ込んで手探りで外します。カプラーはツメを押すと外れます。HIDのバルブは同じ形状(H11)なので特に加工無しで装着出来ました。しっかりと固定しましょう。
バルブの配線
バラストを取り付け予定のパネル部分に置き、配線の長さを確認します。私の場合は元々の線が短すぎず長すぎずで丁度良い感じでした。
12Vのカプラは黒がマイナス、黒じゃない色がプラスです。平形端子を差し込んでビニールテープで固定&防水加工をします。
また、HID側の配線も行います。こちらは防水のギボシですのでそのままバルブとバラストとを接続します。
点灯確認
一応この段階で点灯確認を行います。
【片目だけHID。色が全然違いますね】
配線の干渉確認
フロントカウルの下からのぞき込みながらハンドルを左右一杯に切ってみて、追加・加工した配線がフロントフォークに干渉していないか確認します。少しでも配線が触れる場合は適宜なんとかします。
私の場合は配線バンドを利用して干渉しないように少し引っ張り上げる様にしました。
バラストの固定
クッション入りの両面テープで固定します。
【ぴったり収まりました】
カウル類を元に戻す
今までと逆の手順でカウル類を元に戻します。ネジが余らないように注意しましょう。
最後に両目を点灯させて悦に浸ります(笑)
【夜が楽しみ】
【Hiもなんとかしたくなる】
上記の写真ではついでにスクリーンもショートの黒に交換してあります。
最後に
今回は色々なHID装着レポートが載っているサイトを参考にしながらも自己流で取り付けを行った感があります。特に防水加工の技術は全然無いため雨天走行時や洗車場でじゃぶじゃぶ洗った際の影響が未知数です。
但し今回はバラスト自身は完全防水となっており、また2万V以上流れる側の配線はそれなりに慎重に行ったつもりなので、暫く様子を見たいと思います。
追記1(2007/12/13)
Hi側に1000円で買った55Wで100W相当で白いと言われる「エクストリームホワイト」のバルブを入れてみました。まだ若干黄色いですがそれでも前に比べると白くなりました。
【PIAAは高くて買えません】
追記3(2008/3/1)
バラストの片方がずっと調子悪く、朝点灯させると数分後に切れてしまう症状がずっと出ていました。その後再度スイッチを入れ直すと今度は長時間つきっぱなしになるのですが。
オークションの出品者と色々やりとりをしましたが結局口論となり、中国製の激安HIDに(たとえ一年保証をうたっていても)キーキー言うのも馬鹿らしいので再度別の出品者から買い直しました。とりあえず配線とバルブは元のままでバラストだけ両方入れ替えて直りました。
「安物買いの銭失い」という言葉はありますが、多分オークションで1万円のを5回くらい買い直すまではまだまだメーカー品よりも安いのでしばらくまた様子を見ます。
バルブが入らない時は?(追記4(2008/03/08))
書き忘れていたので追記します。
どうやらH11バルブは世界的にきっちり統一されていない部分があるっぽく、新たに追加したHIDキットのバルブがどうやってもはまりませんでした。一度は諦めたのですが今日再度挑戦、、、というか3カ所あるツメの先を全てほんの少しカッターで削ったところきれいにはまりました。
追記5(2008/11/1)
HIDを取り付けたのが原因なのかははっきりしないのですが、走行中に良くKeyランプが点滅します。これは携帯しているスマートキーと車体のリンクが切れた場合に出るのですが、いろいろなノイズが原因だと思います。
トラックの違法無線、携帯電話など考えられるほかの原因もいろいろありますが、まずはHIDのノイズ対策を少ししてみたいと思います。
ヤフオクで「シールドチューブ」で検索すると、ある出品者さんの商品が大量に出ますので、落札後に20mmの大きさの「XT-12-2」を2m程度注文すればよいと思います。
HIDのバラストとバルブ側のケーブルをこのシールドチューブで覆ってみました。
再度マジェに装着して様子をみたいと思います。
追記6(2008/11/2)
追記5で加工したバラストとバナーを早速取り付けたのですが、テスト走行して2分でKeyランプは点滅を始めました。失敗です。
スマートキーを試しにジーパンのポケットからフロントカウルボックスに入れなおして、またしばらく走行してみたのですが、この場合は問題なさそうです。
明らかにメインスイッチが入った状態では電波状態が悪くなるのですが、HIDを外してどうなるかは、まだ試したくありません。
以前買いなおしたHIDにはリレーのケーブルもついていたので、バッテリー直付けの配線に変更したいと思います。
再度マジェに装着して様子をみたいと思います。
追記7(2008/11/8)
追記6で追加したリレーを装着したところ、明らかに今までよりもKeyランプの点滅頻度は減りました。しかしゼロにはなっていません。
前回HIDバラストへの給電をON/OFFするスイッチも付けたので、HIDを点灯せずに暫く走ってもKeyランプは点滅しませんので、HIDが原因なのは明らかだと思います。
続いて、古いHIDのバラストと交換してみたのですが、すっかり良くなりました。ただし古いバラストは一つ故障しているため片方だけが初号機のバラストです。
まだ長時間の調査ではありませんが、問題は解消したっぽいです。ノイズが多い個体のバラスト×2だと問題が出るけど一つだけなら大丈夫みたいです(ウチの環境では、の話ですよ)
とりあえず「デジタルバラスト」と言われている物がノイズが少ないそうなので(信じていませんが)、ダメ元でバラスト単品をオークションで二つ落札しました。
また追記します。今のメーカ違いのバラストの組み合わせでもいいのですが、明らかに左右の色が違うのです。これは格好わるい(笑)
追記8(2008/11/15)
ヤフオクで35wのバラスト単品を2つ購入して再挑戦です。前回までの検証でバラストが相性悪いとキーレスの電波に干渉してしまう事が判明したので交換してみます。
まあ追記7の対応で全くキーレスのKeyランプ点滅は発生しなくなったのでこのままでも良いのですが、やっぱり左右で色が違うのは気持ち悪いので更にお金をかけました(笑)
そろそろ日本製のメーカー保証付きが買えそうなくらい投資しています。
バラストを交換して暫く点灯させたら、何故か前回付けたリレーのヒューズが飛びました。すごくいやな予感がしますが、リレーを止めて元のカプラーから給電させるように配線を戻したところ、普通に両目とも点灯しましたので様子を見ます。
ネットで調べると中国製のHIDでは良くリレーが壊れるというページもありましたので、リレーのせいにしておきます。
で、今回買ったバラストですが、ノイズは少ないみたいでキーレスのエラーは発生しないみたいです。よかったよかった。
このエントリーを参考にして発生したいかなる事故・損害について当方は一切関知しません。完全に自己責任で作業を行ってください。