Microsoft AuthenticatorがApple Watchで認証出来ない時の暫定対応

目次

はじめに

Microsoft AuthenticatorアプリをFacebookやAzure Active Directory(以下AAD)の多要素認証で便利に使っています。

AADからアプリ認証の通知がiPhoneがスリープ状態の時にはApple Watchに通知が届いて、そのままApple Watchから認証出来るのがとても便利なのですが、たまにApple Watchで以下のメッセージが出て認証出来ないという話を聞きます。

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調べてみると、設定項目にある「セキュリティ」-「アプリロック」が有効になっている場合には、iPhone本体で指紋認証や顔認証が必要となり、Apple Watch単体でアプリ認証をパスすることが出来ない模様。

以下の手順でとりあえずアプリロックを解除したら、うまくApple Watch単体で認証できるようになりました。

設定手順

iPhoneアプリの「Authenticator」を開き、左上のハンバーガーメニューをタップします。

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「設定」をタップします。

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アプリロックをオフに変更します。

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動作確認

適当なAAD認証を行うサイト(私の場合は https://portal.azure.com/)でID,パスワードを入力して、サインイン要求を送ります。

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Apple Watchに通知が来るので、「承認」します。

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アプリ認証が正常に済んだので、無事ログインできました。

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おわりに

私はTest Flightを使ってプレビュー版のAuthenticator 6.5.29を使って確認したのですが、リリース版でも同様みたいです。

以前はこのセキュリティ設定はOFFのままだったと思うのですが、気づいたらONになっていました。

将来この挙動も直って、アプリロックがONの状態でもApple Watch単体でアプリ認証ができるようになるとは思いますので、とりあえず暫定対応ということで「at one’s own risk」でお使いください。