網膜剥離になって辛かった話
はじめに
昨年(2022年)の10月頃に右目の網膜剥離と診断され、手術から完治までで辛かったことを書きます。
基本的に辛かった思い出語りのブログです。
発症まで
別件で夏ごろから頚椎症?頸椎ヘルニア?で首が左に曲げられず、左腕から指先まで痺れと痛みで疲弊している時に、右目に更なる異変が発生です。
右目の視界が上の方が暗くなっており、それが毎朝起きるたびに中心に向かって広がっていくのを感じました。
1/4くらい視界が真っ暗になったため、流石に不安を感じで近所の眼科を受診しました。
待っている間、視力検査の他に瞳孔を開くための点眼を三度程行い、二時間待ってようやく診察してもらえました。
「間違いなく網膜剥離」「早急に手術が必要」「紹介状を書くのでなるべく早めに大学病院に行ってください」
と、とても怖い事を言われました。いや、心の準備とか必要だからー!
大学病院へ
紹介状を書いてもらったのは土曜日で、もう昼過ぎになってしまったので翌月曜日に大学病院に行ってきた。
そのまま入院・手術になることを覚悟して、一応身の回りの物を持って行った。
先週やった検査と同じような事をして、先生からお話を伺った。
「手術が必要です」「白内障と同じく人工レンズ交換も行いましょう」
え?なにそれ怖い。目の中のレンズも交換するの?
結局その日は眼科部長先生がいらっしゃらないので手術できないため、翌日改めて来るようにって。多分そのまま入院して当日手術することになるだろうって。
というわけで、この日は家に帰りました。不安しかない。
入院・手術当日
朝、奥さんと一緒に再び大学病院へ。
部長先生と話をして、やはり網膜剥離の手術の妨げにもなるし、加齢によって濁りつつあるので人口レンズにしましょうとのこと。
元々近視で両目とも悪くて本来持っている目のレンズはピントを合わせる能力が低かったのですが、人工レンズも今の視力に近いセッティングにしてくれるとの事でした。
その日の夕方に手術が決まりました。COVID-19の関連で病室に家族は入れないのと、手術中も何かあった時に連絡がつけば良いとの事だったので奥さんには一旦家に帰ってもらいました。
仕事は全て上司と同僚に「1週間ほど休むことになります」で丸投げしてきました。ありがとうございます皆さん。
病室のWi-Fi
昼頃に入院手続きを終え、病室のベッドに横になってほっと一息。夕方の手術まで時間があるので、お昼ご飯を食べてから持ち込んだiPadとPCでネットサーフィングしていました。
病院にはWi-Fiのサービスがあるのでそれを利用。微妙な速度でしたが、動画とかを見るのでは無ければ問題ない感じでした。
手術
ええ、最悪でした。
普通であれば、自身で手術するわけじゃないので先生に任せて終わるまで静かにしていれば良いのでしょうけど、最初に書いた通り頸椎の痛みが酷くて左腕を下げたまま長時間大人しくしていられないのです。
腕の痛みがピークになる前に腕を上げたり首を曲げたりしないとかなりしんどい状態ですが、目の手術中は頭を固定されており周りに色々な器具機材があるため手を動かせません。
無論スタッフの方たちもいろいろ考えてくれて、手の位置を高く出来るように工夫はしてくれましたが痛いものは痛い。
目の手術自体は麻酔も効いているので痛くはなかった。きっと腕の痛みに気が向いていてそっちを耐えるのに精いっぱいだったんだと思います。
とは言っても、眼球に何本も針みたいな手術器具を差し込んでの手術だったので、想像するだけで怖い。いや、実際体験もしてきたんだけど。
それでも予定通り90分くらいで終わって病室に戻りました。
麻酔が切れるころには痛みも出てきたけど、それでもお腹は空いているので遅い夕飯を食べました。
病院食久しぶり。美味しく頂きました。
術後の過ごし方
眼球内に医療用ガスが注入されて、これで眼球奥の処置した部分を定着させる必要があります。
こんなバンドを腕に付けられました。
これから二週間、ずっとうつ伏せの体制で過ごさねばなりません。新たな試練が。
先に書いた通り、首を自由に曲げたりできない状況で身体をうつ伏せで過ごすのは酷でした。
二泊三日で退院はしたけれど、その後もずっとうつむき姿勢かうつ伏せ。
暫くお風呂にも入れないし、頭も洗えない。
暫くは片目での生活で振動や転倒にも気を付けないといけないため、仕事場や通院時には徒歩とバスで移動と辛かったよ。
1か月後
無事完治の診断が下りて、バンドも外してもらえました。
地元の眼科に再度行って、最終的な治療完了のお墨付きを貰う。
次は半年後に検査だって。
8ヵ月後
先日ですが、少し遅れて8か月後に眼科に行って検査をしてきました。
目の具合も良いため、視力測定もして新しい眼鏡を新調しました。
手術した右目の視力、術前と大きく変わってはいなかったのですが両目ぴったりの視力になりました。
おわりに
周りの網膜剥離経験者数人に聞くと、自分は比較的軽症だったみたいです。
それでも術後のQOL爆下がりは壮絶なものでした。
今は落ち着いて(目に関しては)安心して生活も仕事もできています。
自分の人生の中ではそれなりのインパクトであったため、記録としてこのエントリを残しました。
普段気を付けてどうにかなるものではない病気ではありますが、誰かの参考になれば幸いです。