親の介護~相続までにやったこと
はじめに
2021年夏に実父が逝去して、先日三回忌が無事済んだため、自分の気持ちを整理する意味も込めてポストします。
特に各種手続きに関するところは、これから同じ境遇になってしまった方へのヒントにもなるかと思い、当時の事を振り返りながら綴っていきます。
背景
私と父の間柄と最期までは以下の感じでした。
- 20年以上前に母親が逝去。それ以来父は一人で住んでいた
- お墓と仏壇はこの時に用意された
- 私は実家から徒歩・自転車圏内で別世帯として妻子と住んでいる
- 直近の2年間までは父も特に健康に過ごしており自営を営んでおり毎日通勤もしていた
- 2019年ごろに腰を痛めて、それからは週2回通院することになる
- 丁度私の仕事もフルリモートで行えたため、実家を仕事場として日中に通院の送迎、日用品の買い物などの支援を続ける
- 逝去する2週間前くらいには自立できなくなり、素人の介助が難しくなり(当時は要支援2)、父と相談の上民間の支援施設へ入所
- 入所後1週間経たない間に呼吸ができなくなり、そのまま救急搬送された病院で逝去
先に述べておきますが、別に私の家族や姉家族の支援が少なかった訳ではなく、最期までの1ヵ月程はそこまで悪くなく、私一人の生活支援で問題なく父も過ごせていたと信じています。
葬儀の手配
【ポイント】
- 病院に常駐している葬儀社に頼むもよし、事前に準備した葬儀社に頼むもよし
- 病院の霊安室はずっとは借りられない。迅速に葬儀社を決定して葬儀まで安置できる場所を確保する
大学病院の中にある霊安室を借りたのですが、そこの部屋の隣には病院と連携している葬儀屋さんが日替わりでローテーションして待機しているみたいです。
今回は父が互助会に入っていることを聞いていて連絡先も判っているので、その葬儀屋さんには丁寧にお断り。ただし、葬儀屋さんも遺族(私たち)に対して「お客じゃなければ何もしない」というスタンスではなく、互助会からの寝台車が到着するまで待機してくれました。
一般的に急なことで遺族も混乱しているなかで、これから決めて行かなくてはならない事が山積みである中で、冷静に流されることなく目の前の葬儀屋さんを断って互助会に連絡できたのは、20年前の母の時の事が教訓になっています。
その時は父が喪主として色々事を進めたのですが、言われるがまま(といったら失礼だけど)に事が進められ、結果として良い式にはなりましたがかなりの大金を払ったようでした。
翌朝の葬儀社との打合せ
【ポイント】
- 生前に本人と、また遺族の金銭状況、その時の状況からプランについて話し合っておく
- 葬儀社はクレカが使える場合もあるが、基本葬儀終了直後には決済が必要
- 死亡届は葬儀社が役所に提出してくれる
葬儀社は葬祭場の近くにあり、霊安室も併設されておりそこに父は安置されていました。
葬儀社には始めに、コロナ過であることと、父も大きな式は望んでいないと言われていたので家族葬としました。
まあ、式の規模とか進め方は詳しく書く必要は無いと思いますので省略します。
葬儀プランが決まり、見積もりを確認して契約。後は火葬場の予約から納骨の手前まで全てやってくれます。
葬儀後の供養
【ポイント】
- 祭壇は専用の簡易な段ボール製のものから上等な白木製のものまで色々あるが、家にある小テーブルなどを組み合わせでOK
- 仕上げに新品のシーツを買ってきて被せるだけで全然OK
- 線香やろうそく、白木の位牌などは葬儀屋さんが全て最後に持たせてくれた
実家にお仏壇があるので、納骨までは祭壇を作って安置します。
毎日仕事を実家でしながら、毎日お線香を上げる日々。
それの他にこれから記す多種多様な事務手続きをこなしていきます。
介護施設の解約
【ポイント】
- 短期間の入所だったので施設利用に関する費用は日割計算してもらえた
- 本当は部屋の清掃費もかかるが、こちらも免除してくれた
一週間も居ませんでしたが、民間の介護施設を契約しているため、色々退去に関する手続きが必要。
事前にそれなりの前金を払っていたのですが、日割計算でほぼほぼ返却されるとのこと。助かる。
退去手続きの為、一度訪問して入所時に持って行った日用品を回収。最後にお礼を言って、不要となって実家に置いておいても必要ない紙おむつなどを渡してきました。
入所手続きに関するお金はクレカ決済していたので、返金も同じクレカにマイナス請求で対応するとのことだった。うちは関係ないけど、クレカ手数料もったいないよね?とは思った。
ケースワーカーへの連絡とヘルパー施設への精算
【ポイント】
- ケースワーカーさんは市からの支援で動いてくれているが、当然連絡は必要。但し事務的な手続きは不要だった
- 生前に自宅の清掃を週1回行ってくれていたが、最終月の精算は私が直接事務所に出向いて行った(数百円)
ケースワーカーさんには二年程すごく良くしてくれました。介護・介助素人の私に対して色々教えてくれて、手助けしてくれました。
実家の階段と風呂場に手すりを安価で設置する為の手続きとか、本当に助かった。
役所系手続き
役所では窓口は違えど1回行けば手続きは終わります。
年金事務所も1回行くだけでした。
役所に行ったら、除籍謄本(父の)・戸籍謄本(自分の)・印鑑証明書なども一緒に取得しておくと、後の相続関連が楽になるかもと思います。
- 役所
- 国民年金受給者死亡届
- 国民健康保険証の返却
- 住民票抹消届
- 介護保険資格消失届
- 埋葬費請求
- 年金事務所
- 年金受給停止手続き
各種解約
時系列順ではないですが、色々なものを解約するにあたってどんな感じで行ったかを記します。
- 医療保険
- 死亡時給付金の契約は無く、医療保険だけだったため、電話連絡だけで解約完了
- 事前に色々と担当の方と状況について繋がっていたからか、話は早かった
- 携帯電話
- 近所のドコモショップにWebサイトから来店予約
- 来店時に携帯電話と死亡診断書のコピーを持っていき解約完了
- 電気
- 東京電力エナジーパートナーに電話連絡
- 名義変更と支払いを口座振替からコンビニ振替に変更
- 後日、クレカ支払いに変更
- 水道
- 市の水道局に電話連絡
- 名義変更と支払いを口座振替からコンビニ振替に変更
- 後日、クレカ支払いに変更
- ガス
- 東京ガスに電話連絡
- 後は電気、水道と同じ流れ
- 電話
- NTT窓口に電話連絡
- 名義変更に関する書類送付依頼と併せて、まずはコンビニ振替に変更
- 後日送付された名義変更書類と死亡診断書のコピーを送って名義変更完了
- 更に後日、電話回線の休眠手続きを電話で実施。この時点で50年以上維持されてきた電話番号消失。ちょっとさみしい
- NHK
- NHKのWebサイトから契約解除に関する書類送付依頼
- 二週間後に郵送されてきた書類と死亡診断書のコピーを郵送
- 数か月後に年払いしていた受信料の月割の差額が支払われる
- 新聞
- 契約としてあと2年くらいは継続するものになってるよ!
- 販売店に電話して事情を伝え、過去に貰った粗品も返す旨伝える
- 後日、事情が事情なので即時契約終了で良いことになる(粗品も返さなくて良い
- 火災保険
- 元々親戚が保険屋で、その関係で契約していた
- お線香上げるついでに契約者変更に関する書類を持ってきてくれて、そこで契約者変更完了
- 墓地
- 死亡診断書、自分の戸籍謄本、印鑑証明書をもって墓地管理事務所で手続き
- 年間管理費の引き落とし口座を自分に変更
こうやって書くと、大量ですね。
相続
色々ぼかしますが、基本実家の家と土地の相続で、相続税は非課税枠に収まる範囲です。
こちらも私が主体で行いました。
仕事で忙しい中、既にこの時点で精神力も体力も疲弊していますが、どうせだったら最後まで全部やってやりたいと思いましたが、無理でした。
なので、ここは行政書士の方にお願いすることに。
詳しくは以下に以前書きました。
こちらを見ていただければと思います。
おわりに
今は二年経って落ち着いています。
実家は再来年には家族と引っ越す予定なので、今は自分の仕事場として一部屋だけ使っている状況です。
不用品は既にあらかた処分していますが、ハウスクリーニングや必要な修繕など、2024年中に終わらせたいと思います。
この記事が誰かの何かに役立てば幸いです。